レコード社 歩み History of in house manufacturer RECORD
<<<=レコード Datofix トリプルカレンダー (1950年代製) スイスジュネーブ近郊に創立した時計メーカーRECORD はIn house manufucturer として1903年、活動を始めました 第二次世界大戦中はイギリス軍にミリタリーウォッチ(Dirty Dozen)を供給するなど高度な時計制作技術で知名度を 上げましたが、紆余曲折の末、ジュラ渓谷 サンティミエに本社を構えるLONGINES社傘下へと、1961年買収され ブランドとしては消滅しました 現在、年齢の若い時計コレクターにはRECORDのブランドは知られてはおりません、しかしスイス時計産業の礎を支えた 「時計製造グループ インハウスマニファクチャー」の一つの足跡として、その業績は「Dirty Dozen」「Datofix」を初め いくつかの入手可能なアンティークウォッチとして現在もマーケットで取引されております 経営に成功し今も生き永らえた in house manufacturer オーデマ・ピゲ ジャガールクルト バセロンコンスタンタン等が知られております |
レコードの源流はロンジンとは関係の無い100年以上も前にスイスジュラ渓谷の小さな町で1903年に誕生した歴史を持ちます。
レコードはセクターウォッチ(珍しいレトログラード表示式三角型のポケットウォッチで1900年代に人気を誇った)販売に向け共同出資によって1903年
立ち上げられました。この創設後に、レコードは名称をレコード ドレッドノートへと変え1920年代には腕時計のムーブメント生産ラインの一翼へと進路を決め、
時計製造グループへと成長しました。
1930年代にはより精密さと高度な技術力を必要とするクロノグラフ製造への技術革新の道を突き進み、製品を生み出しました。
レコードの名を一躍世界に広めたのはDirty Dozen 、当時製造された製品の中でもっとも名前が知られ、英国軍に制式採用されたミリタリーウォッチとして、
第二次世界大戦に投入されました。ダーティーダズンは英国国防省採用品ミリタリーウォッチとしての希少性ゆえコレクターアイテムとして今日まで取引されております。
1949年にはDatofixと名付けられたトリプルカレンダーの月齢付きコンプリケーション時計を発表。数少ないコンプリケーションムーブメント制作技術を持つ
インハウスブランドとして、オーデマ・ピゲやジャガールクルト、などと同様なインハウスマニファクチャーとして活動を続けました。
輝かしい歩みをたどる「Record Geneve」(一時その様に称していました)を歴史の波が襲い掛かるのは1960年代になってから。
第二次世界大戦後の20年間におけるめざましいドイツ経済復興の陰(ひずみ)がスイス、西側諸国(ヨーロッパ)経済に忍び寄り、厳しい現実が
大不況として製造業へ襲い掛かりました。
景気後退の波と更にスイス時計産業に大打撃をもたらしたクォーツショックが同時期に襲う荒波にさらされ、レコードがロンジンに1961年に買収された後に、
そのロンジンも1980年代後半にはスウォッチグループの一員で在りながら経営統合される運命をたどり、レコードはその時計製造活動を1991年に終えたのです。
RECORD 1959-2 スイス製自動巻き 21,600振動/時間 21石 3針式 パワーリザーブ40時間 1960年代、ロンジン傘下で生き永らえたレコードのオリジナル自動巻きムーブメント スイスで発見され、ドイツ時計メーカーARISTOにより再び目覚めます 世界限定100個 |
2,200円
360円 |
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