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17S/Sよりスタートしたイタリアの新鋭シューズブランド「IL MOCASSINO（イルモカシーノ）」。イタリア・リミニの名店LACERBA（ラチェルバ）のオーナーであるヴィンツェンツォ・レッジャーニ氏が、自らのショップで販売するためプライス面にこだわったシューズを企画したことから始まったブランドです。ヴィンツェンツォ氏はernestoやEQUIPE'70の立ち上げにも参画したイタリアきっての洒落者です。 “モカシン”というブランド名のとおり、ローファーやスリッポンに特化したコレクションを展開しています。生産を手掛けるのは、革の名産地として知られるイタリア・トスカーナの老舗シューズファクトリーです。価格以上の品質にこだわり、革はもちろん底材やライニングといった副資材まで吟味し、イタリア伝統のマッケイ製法によるソールの返りがよくソフトな履き心地の靴作りをしています。
ニューヨークの老舗高級百貨店の創始者がベルギーの靴職人と一緒に作り上げたことから、この名が付けられたという「ベルジャンシューズ」。その外見からローファーと一括りにされることが多いですが、短いノーズのほか、アッパーの形状や薄仕立てのソールに特徴があり、ヨーロッパの宮廷靴を彷彿させるエレガントでスマートな見た目と寛いだ雰囲気を合わせ持っていることから、リラックス感やヌケ感が求められる昨今のファッション事情にベストマッチする靴として人気を博しています。 お洒落に興味のある方でしたら、ベルジャンシューズはすでにチェック済みのはず。選択肢の第一候補に挙げられるのは、人気の火付け役であるBAUDOIN & LANGE（ボードインアンドランジ）です。しかし、ボードインアンドランジが素晴らしいことは言うまでもありませんが、相場は安いものでも8〜10万円。軽快な見た目とは裏腹のプライスに二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。 そこでお勧めなのが、イルモカシーノから登場したベルジャンシューズ「BOLGHERI 02（ボルゲリ）」です。ご覧のとおり、トゥからヒールにかけて革の継ぎ目がなく、美しいエッグ型のヴァンプとトップライン（履き口）に細巻きのパイピングが施されており、これぞベルジャンシューズといったエレガント且つドレッシーな雰囲気を醸します。程よい丸みを帯びたエッグトゥと張り出しを抑えたコバ、踵へ向かって緩やかにカーブするトップライン、この3つの要素が絶妙なハーモニーを奏で、この靴をよりいっそうエレガントなものにしています。 良く言えばボードインアンドランジへのオマージュ、悪く言えばコピーなんですが、デザインだけでなく靴そのものの雰囲気までオリジナルに近づけているあたりは流石です。なによりこの価格でこの雰囲気を出しているところに本品の真価があります。この価格であれば気軽に素足で履けますからね。春夏の足元を軽快かつ洒脱に演出したい方は、是非こちらの一足をお試しください。
言うまでもありませんが、外見だけでなく中身（履きやすさ）にもこだわって作られています。イタリア伝統のマッケイ製法、しかもソールの返りがいい薄仕立てのレザーソールなのですぐに足に馴染みます。ヒールカップの上部が絞る独特の形状になっているので踵抜けの心配もほとんどありません。インソールはレザー製のフルソック仕様。その下に低反発のウレタンフォームが仕込まれているので長時間の歩行も疲れ知らず。スニーカー並みに快適な履き心地です。（※ソールの減りが心配な方にはハーフラバーの装着をお勧めします。）
ヴァンプに用いられている「COCCO」という名称の革は、厳選されたカーフにクロコダイルの斑紋を型押ししたエクスクルーシブなエンボスレザーになります。ともすれば安っぽく、エグさが出てしまうクロコ型押しレザーですが、こちらの革は深みのある発色でマットな艶（透き通るような光沢）を湛えているため、すごく優雅でエレガントな雰囲気です。ひと目で型押しだと分かる廉価な革とは違い、斑紋の溝が深く、本物のクロコに見劣りしないリアルな質感に仕上げられているので高級感がストレートに伝わります。型押しゆえ、クロコダイル特有の優雅な斑紋、つまり、玉符をを正面に据えた贅沢な模様を存分に楽しめることもポイントです。 ボディに使用されている革は、イタリア語で“サバンナ”を意味する「SAVANA」という名称のスムースレザー（牛革）になります。最高級ではないものの、きめが細かく、表面が滑らかで弾力があり、薄化粧でも十分勝負できるクオリティです。やわらかくて足に馴染むのが早く、履き込むにつれ色の深みと光沢が増してきます。ある程度の手入れが必要になりますが、それに応えてくれる革です。 オールクロコ型押しではなく、スムースレザーをコンビネーションで使って型押しクロコのアクの強さを抑えることにより、ラグジュアリー感と上品さが見事なバランスで調和した一足に仕上げられています。
※ 通常のイタリア靴よりも大きめの作りになっています。対応サイズを参考にお選びください。
（単位: cm）
