これまで当店では、和風の質感の生地などを開発したことはありましたが、それは色合いが和風テイストだったり、
生地の質感に和の雰囲気がある商品でした。 今回は、もう少し踏み込んで、和の柄を生地に大胆にプリントしてみました。
選んだ柄は「麻の葉」と「小花(さくら)」です。 どちらも日本人に深く親しみのある、めでたい意味のある柄です。
六角形を基調とした幾何学文様です。古くは平安時代の仏像の衣にも使われたデザインで、着物だけではなく、
建築や工芸品などにも使われ、庶民的な柄として親しまれている柄です。
麻はとても成長が早く、丈夫でまっすぐに伸びることから、めでたい模様とされ、
子供がすくすくと育つようにという願いや、魔除けの意味で、子供の産着の柄としても好まれました。
このような由来を知らずとも、非常に親しみのある完成度の高いデザイン性は、和の雰囲気がたっぷりです。
この遮光カーテンのデザインは、線の太さをかすれたように太くしたり細くしたりすることで、少々変化を付けました。
地の色は濃紺、線の色は薄い灰色です。
↑5273小花柄(さくら)
桜は、日本人にとって特別な花であり続けています。平安時代からは、花と言えば桜のことを表すほどです。
元々、「さ」は稲、「くら」は神が宿る座を意味するとも言われ、穀物の神が宿るとも、稲作神事に関係がある花とされていました。
独特の日本的美観とも相まって、美しく咲いて儚く散っていくイメージも強いですが、
稲がすくすくと育ち、豊作祈願に使われてきた、めでたい花なのです。
日本では年度が春から始まるため、新しい出発を象徴する花としても捉えられますが、
着物の柄としては、春に限らず、季節を問わず使われるそうです。
地の色はエンジ、花には色を付けず、生地の元の色の白を生かしています。
和室はもちろん、洋室にもおすすめです
最近は和室と言っても、窓は障子ではなく、サッシ窓になっていることが普通です。
よって、和室でも自然とカーテンなど洋室用の窓装飾を使うことになります。
和室に洋風のカーテンももちろんいいのですが、和室らしく和の柄でコーディネートするのもおすすめです。
逆に、洋室に和柄のカーテンがあることも、お部屋のアクセントとしては、非常に効果的だと思われます。
遮光等級はやや2級寄りの3級で、それほど高くはありませんが、生地自体は割合しっかりした風合いの生地です。
↓同じ生地のカーテンもございます。